ここ数日、気温が上がらない日が続いている。週末から東京出張しているが、外を出回るにはありがたい。気候の異変は良くないのだけれど・・・。
出張の主な目的は、5月28日から30日の3日間、城西国際大学で開催された「エコビレッジ国際会議TOKYO」参加のため。
エコビレッジ・ジャパンによれば、エコビレッジとは「「お互いが支え合う社会づくり」と「環境に負荷の少ない暮らし方」を追い求める人々が作るコミュニティのこと」と定義されている。
人のつながりが希薄になりつつある今日、持続可能な暮らし方を模索しながら、地域と共生しようとする人々の共同体づくりの運動で、現在、各地で個人グループの自主構築の共同生活的なエコビレッジから、新しい形態のマンション・アパートとしてのエコビレッジ、過疎地の再生策としての行政主導型のエコビレッジ等、様々なエコビレッジが生まれつつある。
私が参加した理由は、計画中の自宅兼オフィスでの生活や仕事を「環境に負荷の少ない暮らし方」にするための情報収集と、全国の先輩方とのつながりづくり、そして地域づくり活動に活かせるところを見つけるため。
今回、2日にわたり数多くのセッションに参加し、得るところは多かったと思う。
私自身は、すでに根を下ろして生涯住む場所を決め、土地も持っているが、都市に住む多くの人は、まずそこからがエコビレッジに住むファーストステップだ。住む場所探しから、ということになる。
そういう方にとっては、今回のような集まりは、一緒に住む仲間を見つけたり、エコビレッジの考え方で用意された賃貸もしくは分譲地を見つけたりという機会になるだろう。
会議では、そうした人々が、田舎に土地を買い、共同で住まい始めたときに、地元住民とのつながりづくりをどうするか、と言うところが、ひとつの大きな課題となっていたように思う。
私が筑後でSOHO村の取り組みに関わったときにも、同じようなことが課題に挙げられた。
しかしよく考えてみたい。
私などは、元から田舎に住んでいるので、今回も会議に参加して感じたのだが、田舎は元から「ビレッジ」なのである。
つまり、エコビレッジの定義のうち「お互いが支え合う社会づくり」というのは、地域にとっては何ら特殊なことではなく、大昔からそれで成り立っていると言えるのではないだろうか?
その「支え合う」ルール(近所付き合いや自治、祭礼活動)がきついのが煩わしく、田舎を嫌う若者も多いようにも感じる。
それを嫌う人は、エコビレッジは無理だし、田舎暮らしにも向かない。
エコビレッジと、田舎の町村との違いは、「環境に負荷の少ない暮らし方」というテーマを明確にしているかいないか、ではなかろうか。
田舎には、多様な暮らし方をしている人が混在するから、エコビレッジに住みたくて移住しようとする人が相容れられない、等と言うことも起こりうるが、もし地方自治体がこの「環境に負荷の少ない暮らし方」ということを行政運営の軸におくことができれば、これは持続可能な地域づくりに大きくつながって行くのではないか、と思うのである。
私の周辺(みやこ町)では、くまわりファームさんが里山保全、安全安心の食づくりの活動にビオトープを取り入れ、生き物調査等を通じて都市の人々とつながる動きをしており、幼稚園等との交流を通じ、子どもの体験活動にもチャレンジされている。
今年は実験的に田んぼオーナー制度も開始し、都市とのつながりを深めようとされている。
また、吉田学軒顕彰会では、地元に住む人がその地域のことを知り、その素晴らしさを多くの人に伝える取り組みとして「ふるさとガイド育成」の活動を開始した。
これらの取り組みは、みやこ町を大きなエコビレッジと捉えた場合のひとつひとつのアクションと言うことができる。
スウェーデン等では、エコビレッジのような地域づくりがすでに定着しているとのこと。
「ナチュラル・ステップ」という団体の提唱するシステムを取り入れ、全ての行政活動の軸に「環境配慮」を置き、化石燃料に依存しない地域づくりを行なっているとのこと。
私は日本でいきなりストイックに取り組むのは不可能と思うが、そうした方向にゆるやかに向かって行くことが重要であると思う。
そんなこんなで、収穫の多い出張となったが、まずは自分の生活の場づくりに、この収穫を活かしたいと思う。
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