2007年の実験的取り組みである「矢部川SOHOキャンプ」から始まった、福岡県筑後地域における定住化促進の取り組みは、地域における生産年齢層の定住化には雇用創出が欠かせないことから、今年から雇用創造事業にまで大きく発展した。
魅力ある商品やサービスを多数生み出し、起業化促進と、それに関わる雇用を創り出すことで、地域を元気にしようと「九州ちくご元気計画」と名付けられ、この8月から3ヶ年計画で実施されている。
九州ちくご元気計画の事業は、商品化・サービス化を強く支援する「業種別スキルアップ研修」、その基礎となるビジネスの基礎を指導する「ビジネス基本スキル研修」、そして「就職・就業支援プログラム」の3本柱で構成されており、うち、私は「ビジネス基本スキル研修」の立案・コーディネートを担当した。
私が受け持った、九州ちくご元気計画の「ビジネス基本スキル研修」は、
・ビジネス・マネジメント基礎
・環境保全型農業・農業法人経営
・デザインワーク基礎
・プロデューサー養成
・ブログ 情報発信
・ネットショップ経営
という、6つの研修で構成されており、現在、これらを筑後地域7市で展開している。
うち、「ブログ 情報発信講座」は、私自身が講師も務めさせていただいている。
「ブログ」に関しては、2002年にMobanleTypeを武邑光裕先生に教えていただいた頃から、企業でのビジネス利用を提案してこの7年やって来たが、そのあたりのノウハウの基礎を、筑後の人々のビジネスに活かしていただけたら・・・と言う想いである。
今回の「ブログ 情報発信」や「ネットショップ経営」など、ICT(情報コミュニケーション技術)活用系研修では、ひとつの実験的試みを行なっている。
通常のICT系の実習型研修ならば、インターネット環境の整った研修施設などで行なわれると思うが、今回は無線LANとモバイル通信を活用して、普通この手の研修など行なわれないような、特殊な環境で実施を試みている。
例えば写真のうきは市の会場は、インターネット環境のない、倉庫を改造したクリエイティブスペースである。
また、八女市では、風情のある町屋の座敷でブログを学ぶ。
興味ある方に参考までに、少しだけ詳細構成を記すと、NTTドコモのL-02Aという、FOMAハイスピード通信可能な機種に、アイ・オー・データのWN-G54/DCRというモバイルルーターをつなぎ、OCNをプロバイダとして、10数台の無線LAN環境を構築した。
OCNとの接続設定に一癖二癖あり、やや手こずったが、事務局に優秀なエンジニアがいたことで救われた。
10台程度のPCでWebにアクセスしても、ストレスなく利用が出来る。
途中1〜2度断線することはあったが、それも予想したほどでもなく、ルーターを再起動すれば、1分程度でまた復旧してくれた。
このようにモバイル環境で研修を実施することにも意義がある。
この研修そのものが、地域でユビキタスが活きる証明でもあるのだ。
地域に住み働くからこそ、都市以上にICT活用がより活きてくる。
コンピュータを使う私たちのような職種だけでなく、農家でも、工芸職人でも、どんな職種でも、いつでもどこでもICTをうまく活用することで、地域格差なく、また、中央と地方と言う図式にはまってしまうことなく、情報発信やつながりづくりが出来ると言うことなのだ。
ICTの活用メリットは、情報発信やEC(電子商取引)だけではない。
業務改善や自己管理・・・このブログでも時々触れる「ライフハック」にとても有効で、ライフハックにより、田舎暮らしがより豊かになるとも言えるのだ。
さらにもうひとつ挙げると、人と人のつながりを拡張することだ。
都市と農村、同じ地域の人同士も、ICTを使うことで、これまでとはまた違ったつながり方、新たなネットワークを築くことができる。
このことも大きなメリットだろう。
都市に人を惹き付ける魅力があるのと同じく、地域には都市と異なる魅力がある。
価値観はそれぞれ・・・ICTを上手に活用して、自分の生活したい場所、働きたい環境で暮らしたいものだ。
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