ここ数年がかりで行なわれている育徳館高校(旧豊津高校)の校舎建て替えもいよいよ大詰め。
職員棟の解体作業が始まっている。
この職員棟は、竣工時の記憶があるので、おそらく築40年と言ったところだろう。
コンクリート造の建物として、まだスクラップにするには少し早いようにも思うが、学生棟はかなり老朽化しており、全棟同時のリニューアルと言うことで、致し方ないところであろう。
私たちが学んだ時代から、今も残っている建物としては、もはや図書館ぐらいだ。
幼少時より高校敷地内で遊び育って来た私にとっては、思い出の建物が姿を消して行く事は、それはもちろん寂しい事である。
(懐かしい校舎の風景は、育徳館高校のサイトで見ることができる。)
しかしそれ以上に残念なのは、母校の新しい校舎が、没個性な、そして保育園の園舎のような、何とも感性乏しい建物であるということだ。(少なくとも私はそう感じる。)
旧校舎が優れた建築物であったかと言うと、そうでもないとは思うが、しかしシンプルな中にも、バウハウスに通じるような、機能美を感じ取ることはできた。
現在壊されている職員棟は、タイルレンガがイマイチだなぁ、と思うところもあるが、風格はあった。
今度の校舎は・・・まだ建ち上がっていないのだから何とも言えないが、今の新しい学生棟から想像するに、あまり期待できそうにない。
なぜ校舎にとやかく申しているかと言うと、最も多感な3年間を、学生たちは自宅にいる以上の長い時間、どっぷりとこの校舎に浸かるわけで、その環境を目で見、手に触れ全身で感じるのであるから、校舎が学生たちの美的感性に少なからず影響を与えると言うことが、容易に想像できるからである。
何も著名建築家の作品である必要はない。
県立高校であるから、予算が限られるということも理解できる。
しかし、育徳館の精神が、思永館から受け継がれている物であるならば、それが現代建築デザインで表現された校舎であってほしい。
角帽や茶摘みなどの名物と並び、学生たちの記憶に刻まれる校舎であってほしい。
校舎のそばで生まれ、校舎を遊び場として育ち・・・そして、出来の悪かった一卒業生の想い(つぶやき)である。
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