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男意気

新天町の飾り山博多の男意気と言えば、博多祇園山笠だろう。
山笠は男の祭りだ。
今は街の14ヶ所で、壮麗な「飾り山」(写真は新天町の飾り山)が見られるが、間もなく15日には、祭りのクライマックスとなる「追い山」を迎える。
山笠が終わると、一気に夏本番だ。

そんな博多の夏の空気を感じながら、福岡市の起業家インキュベーション施設のひとつ、ibb福岡へと向かった。
数年前までは、ベンチャーやクリエイター・インキュベーションの事業にもずいぶん関わったものだが、このような血気盛ん(?)な場所に足を運ぶのも久しぶりだ。
この日はそこで、尊敬する福岡在住クリエイター、堀江康敬さんの講演会が催されたのだ。
主催は我が姉御的存在の、福岡SOHOサポートセンター田中さん
楽しい場のご提供、ありがとうございました。

堀江さんの講演の模様ところで、堀江さんと出会ったのは、かれこれ7〜8年前になるだろうか。
久留米市で「筑後リバーマーケット」なる催しがあり、そのインターネット生中継をサポートしたことから、打ち上げの宴席に招かれたが、そこで名刺交換したのが最初だ。

実は堀江さんはつい最近まで、長崎県川棚町と言う、海辺の風光明媚な場所に、福岡市から移り住み、SOHOライフをされていた。
まちづくりのプランニングやデザインの仕事を、田舎暮らしを楽しみながら実現させていることに、羨望と憧れの念を抱いたものだった。

2007年に、筑後の地域振興策の一環で、国交省の都市再生モデル調査を実施した際には、いの一番に勉強会講師としてお招きした。
堀江さんの魅力的な暮らし方を紹介することで、SOHOクリエイティブクラスター(創造産業従事の個人事業主)がインターネットを有効利用すれば、都市でなくとも、田舎でも障壁なくビジネスができ、さらには田舎らしい魅力的な暮らしが実現できると言うことを伝えたかった。
そして、そうしたSOHOが田舎暮らしを武器に、地域と関わり営業活動することが、ひいては地域振興に繫がる可能性が高いと言うことも訴えたかった。

折しも堀江さんは、モダンなご自宅を民宿に改装し、川棚町でグリーンツーリズムの研究会立ち上げに奔走しておられた。
地域を元気にする、魅力的なSOHO事業者の鏡のような存在だったのである。

2009年始め。そんな堀江さんに筑後のSOHO事業をご支援いただきたいと考え、久しぶりにコンタクトをとったところ、大きな変化を知ることとなる。
なんと、13年間住まわれた川棚町を離れ、福岡市に居を移される(福岡市に戻る)とおっしゃるのだ。

グリーンツーリズムの任意団体を立ち上げ、民宿営業もはじめられた矢先になぜ?
どんな心境、環境の変化があったのか・・・?

堀江さんは、数年前からアート作品として、CGによる仏画の制作に取り組まれていたが、2008年末、初めての個展を長崎県美術館で開催された。
この個展の成功を契機に、クリエイターとしての欲が沸々と滾り始め・・・、文化的刺激が強く、業界の友人知人も多く住み、作品発表の場も多い福岡市に戻る気持ちが高まり始めたと言う。
そうとなってはいても立ってもおられず、民宿経営に意欲満々の奥様を説得し、福岡市移住を決行されたということだ。
新居は西区の路地裏にあった古民家をセルフビルドで改装され、これまたいい雰囲気との噂。

しかし堀江さん、大変失礼ながら、還暦をとうに過ぎた方である。
美しい田舎に、これまた素敵な家を持ち、美しい奥様と、田舎暮らしを「売り」にしながらの悠々自適な生活をすでに築いておられるのだから、普通ならばそれで十分満足、と思うだろう。

しかし、男のロマン、チャレンジ精神、全てを賭してでもやってみたいと思う気持ちは、年齢など関係ないと思う。
これぞ男意気か・・・。
いやいや、それを許容し、認め、そして実現に向けては、おそらくご本人以上に気合いを入れたであろう奥様もすごい。

たまたま今回堀江さんは、川棚町を離れることとなったが、それは、堀江さんが「一番やりたい」と熱望することが最も実現できる場所に住みたいと考えたにすぎないと思う。
田舎を離れたくなったのではなく、ただ、想いを達することの出来る場所が、堀江さんの場合、街に見つかったのだと・・・。

SOHO=住む場所やカタチを問わない生き方・・・何よりその自由な、いきいきとした生き方こそがSOHOたる所以ではなかろうか。
まさにSOHOを地で行くような堀江さんである。

この夜、講演会の後は速やかに懇親会に突入。
話尽きず、宴は深夜に及んだ。
堀江さん宅(路地裏ハウス)にはJBLのセットがあるそうなので、次回は古いジャズレコードでも抱えてお邪魔したいと思っている。
その昔、赤坂ケヤキ通り(福岡市)でバーを営んでいたという奥様にも、久しぶりにお会いしたい。

ほろ酔い気分で「博多の男意気は、優れた女性あってのことか・・・?」などと思いつつ、帰路についた。

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先日ご紹介した、田舎暮らしの達人であり、現在は福岡市の古民家でSOHOを営む、堀江康敬さんが、本日8月11日より16日までの期間、福岡市立美術館にて個展を...

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